土木建造物の造成可能な地盤か?
一口で「土木構造物」と言っても、道路・鉄道・盛土・切土・造成・埋め立て・護岸・水路・ダム・橋・港・空港・トンネル・擁壁・河川堤防・ため池・上下水道など、目的・形状・性能は多種多様です。
しかし、すべての土木建造物に共通していることは、必ず地盤に接すること。構造物は地盤とバランスをとることで初めて安定して機能します。
安心して生活できる建築物か?
日常を過ごす生活の場。そこは笑い喜び心癒されるべきスペースであり、突然の倒壊・不同沈下・事故にさらされる心配などしませんし、したくありません。大切な家族や財産を守り、安心して暮らすため、住宅の建築前には地盤調査を行い、安心を確保したいものです。
その土質は環境に調和しているのか?
産業活動は自然・環境と調和のとれたものであることが当然の時代となりました。我々はさらなる環境低負荷型社会を目指していかねばなりません。
建設発生土が、重金属や有害物質を含有または流出することはないのか?発生残土や産業廃棄物を削減することはできないか?有効利用の方法はないか?などの疑問が生まれます。土木建造物は当然のことながら、「土」も周辺環境と調和のとれたものであることは大切です。
コストパフォーマンスは充分か?
パフォーマンスに見合う予算か、予算に見合うパフォーマンスかを見極めることは重要です。しかし、提示されるパフォーマンスはどのように計算され、信頼性はどの程度なのでしょうか?
設計・施工に必要な土質定数を適切に設定すればコストを下げることができるかもしれません。